成年後見制度の現状と課題

 2000年に介護保険料制度と同時スタートした成年後見制度は、最初は親族後見人が9割でしたが、親族の着服などの問題が発生し、今は弁護士、司法書士などの有資格者が大半を占めていますが、絶対数が不足しています。また、有資格者の不正や身上監護がなされず新たな問題をおこししています。

 私見ですが、高齢化を迎え認知症高齢者が増えていく中で、後見人制度が十分に利用されていないのは、制度設計に課題があるように感じます。

後見人は、西欧諸国のように親族がなるのがベストと思いますが、それを解決するために市民後見人や法人による第三者後見人が今進められています。